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自分の欲しいを全部乗せ!tkinterでメモ帳作り「3.4_複数ファイルをまとめて開く」

はじめに

このシリーズでは、tkinterを使って自分が欲しいと思う機能を全部乗せた 「自分だけのメモ帳」 を作成していきます。

一連の目次については、この記事の一番下に記載しています。

 

このページでは、

既存のテキストファイルについて「複数ファイルをまとめて開く」機能を追加します。

最初に作成したものを確認する

一個一個開いていくのは大変だ

元々目指している「stickypaper」(1.1参照)は色々なメモをデスクトップにたくさん貼っておくことができました。

要件や確認タイミングなど、それぞれの用途によってメモを分けられると、混乱せず便利ですよね。

 

今回作成している自分のメモ帳も同じように、複数ファイルをデスクトップに置きっぱなしにします。

ただ、PCを再起動するたびに全部のメモ帳を一個一個開いていたのでは大変です…

そこで今回は複数ファイルをまとめて開く機能を追加したいと思います!

 

前回既存ファイルを開く機能を作成しました →3.3_既存のテキストファイルを開く

今回は、こちらの機能で使用していたファイルを開くダイアログ「askopenfilename」

このモジュールの複数ファイルを選択できるようにするオプション「multiple」を有効にします。

 

ファイルを開く流れは

  1. 開くファイルを選択するダイアログを表示する
  2. 複数ファイルを選択する
  3. 選択したファイルの数だけサブプロセスでメモ帳を起動する
  4. 対象ファイルの内容を読み込んで、テキストエリアに表示する

という感じです。

 

ファイルを開くダイアログ表示には

引き続きキーボードショートカットを使用します。

→参考:2.4_bindを使って最前面に表示するキーボードショートカットを設定する

 

設定しているキーボードショートカットについて

操作内容ショートカット
新規ウィンドウを作成するCtrl + n
ウィンドウを閉じるCtrl+w, Ctrl+q
既存のファイルを開くCtrl+o
ウィンドウを常に最前面表示するCtrl + →
ウィンドウの最前面表示を解除するCtrl + ←

前回のまま「Ctrl と oキー」を組み合わせて、

ファイルを開くダイアログを表示します。

 

今回作成したコード

追加した部分_ファイルを開く関数を複数処理に分離

元の処理

###############################
#### 各種機能を提供する関数 ####
###############################

#####################
# ウィンドウ関連

# 既存のファイルを開く
def openFile(self):
    #「開く」イベント
    global file
    dialog = tkinter.filedialog.askopenfilename(filetypes=[("All Files","*.*")])
    if len(dialog) != 0:
        #文字コードを自動識別して読み取るコード スグできる!Tkinterでシンプルなメモ帳(テキストエディタ)を作成https://programming-self-study.blogspot.com/2021/07/tkintermemo.html
        FILENAME = dialog
        tmp = open(FILENAME,"rb")
        encode = chardet.detect(tmp.read())["encoding"]
        tmp.close()
        file = open(FILENAME,"r",encoding=encode,errors="ignore")
        text = file.read()
        file.close()
        #一度文字を全て削除してから挿入する
        TextArea.delete("1.0",tkinter.END)
        TextArea.insert("1.0",text)
        file_title=os.path.basename(dialog)
        root.title(file_title)

↓ これを下記のように3つの処理に分離しました

## 既存のファイルを開く
def openFile(self):
    global file
    FILENAME_tuple = tkinter.filedialog.askopenfilename(filetypes=[("All Files","*.*")],multiple=True)
    for FILENAME in FILENAME_tuple:
        openFile_subprocess(FILENAME)
## サブプロセスで他のファイルを開く
def openFile_subprocess(FILENAME):
    jikko='python "'+args[0]+'" '+FILENAME
    subprocess.Popen((jikko), stdout = subprocess.PIPE, shell=True)
## ファイルを開くときに実施する共通の部分
def openFile_commonProcess(FILENAME):
    tmp = open(FILENAME,"rb")
    encode = chardet.detect(tmp.read())["encoding"]
    tmp.close()
    file = open(FILENAME,"r",encoding=encode,errors="ignore")
    text = file.read()
    file.close()
    #一度文字を全て削除してから挿入する
    TextArea.delete("1.0",tkinter.END)
    TextArea.insert("1.0",text)
    #FILENAMEにはフルパスが入っているため、タイトルだけ取得
    file_title=os.path.basename(FILENAME)
    root.title(file_title)

 

askopenfilename の multiple=True

FILENAME_tuple = tkinter.filedialog.askopenfilename(filetypes=[("All Files","*.*")],multiple=True)

上記のオプションを有効にすることで、ファイルを開くダイアログで複数ファイルが選択できるようになります。

またこれにより戻り値が、元々ファイルフルパス文字列から、それぞれのフルパスが入ったタプルになります。

ic| FILENAME: 'C:/フルパス/テストファイル.txt'

ic| FILENAME_tuple: ('C:/フルパス/テストファイル.txt',
                     'C:/フルパス/テストファイル1.txt',
                     'C:/フルパス/テストファイル2.txt')

forループでタプルの中身を取得し、サブプロセスで1ファイルずつ開いていきます。

追加した部分_サブプロセスでのファイル読み込み

#################
# 既存ファイルを開くための処理
## 起動時の引数が1より大きかった場合、つまり既存ファイルを指定して起動した場合の処理
if len(args) > 1:
    FILENAME = ' '.join(args[1:])
    openFile_commonProcess(FILENAME)

ファイルを指定してサブプロセスでメモ帳を開いているので、引数が1より大きくなります。

引数の部分、つまり指定したファイルを表示する内容をメモ帳のテキストエリアに読み込みます。

追加した部分_モジュールのインポート

############
# モジュールインポート

# debug用 # pip install icecream
from icecream import ic

デバッグ表示のため、icecreamモジュールを追加しました。

pipインストールが必要です。

→関連記事:icecreamについて Magicodeにpipコマンドを使ってPythonライブラリをインストールして、icecreamの出力を確認した

 

メモ帳コード全体

############
# モジュールインポート # Pythonのモジュールとimportとfrom入門 - Qiita https://qiita.com/niwaka_dev/items/6e3d9ff6d797243c77c3

## tkinter モジュールをインポートする 標準ライブラリ
import tkinter

## ファイル操作関連
### tkinter でファイルダイアログ操作する 標準ライブラリ
import tkinter.filedialog
### 文字コードを自動識別するライブラリ # pip install chardet
import chardet
### ファイルの名前やパスを取得するときに使用している 標準ライブラリ
import os

## 別ウィンドウを開くときに使用している2つ 標準ライブラリ
import subprocess
import sys

# debug用 # pip install icecream
from icecream import ic

############
# ウィンドウの基本設定

## 実行時の引数を取得する
args =sys.argv # print(args[0]) # →C:\Users\フルパス\stickypynote.py

## rootの設定
root = tkinter.Tk()
root.title("Untitled.txt") # タイトルバーに表示される文字列を指定する

x, y=644,188 # 最初のウィンドウサイズを指定する
root.geometry('%dx%d' % (x, y))

## テキスト入力エリア TextArea を作成
TextArea = tkinter.Text(root, font="メイリオ 8",wrap=tkinter.CHAR,undo=True,maxundo=0)
### wrap=tkinter.CHAR 文字単位で折り返す
### undo=True,maxundo=0 undoを有効にして、何回でもundoできる(0以下で無限)

###############
# スクロールバーの設定
## テキストエリアウィジェットに紐付ける形でスクロールバーを作成する
Scroll = tkinter.Scrollbar(TextArea)
## 右側に配置する。テキストエリア内で空きスペースが出来ないように、縦横に拡げて配置する
Scroll.pack(side=tkinter.RIGHT,  fill=tkinter.BOTH)
## スクロールバーのドラッグで縦軸方向にスクロールできるようにする
Scroll.config(command=TextArea.yview)
## テキストエリアウィジェットにスクロールバーをセットする
TextArea.config(yscrollcommand=Scroll.set)

###############################
#### 各種機能を提供する関数 ####
###############################

#####################
# 最前面on/off

# 最前面に表示する関数、最前面ボタンも切り替える
def saizen_on():
    root.attributes('-topmost',True), # ic(root.attributes('-topmost')) # ic| root.attributes('-topmost'): 1
    button_top_on.grid_remove(),
    button_top_off.grid()

# 最前面表示を解除する関数、最前面ボタンも切り替える
def saizen_off():
    root.attributes('-topmost',False), # ic(root.attributes('-topmost')) # ic| root.attributes('-topmost'): 0
    button_top_off.grid_remove(),
    button_top_on.grid()

# キーバインドショートカットから呼び出す
def saizen_on_bind(self):
    press_key=self.keysym # print(self) # <KeyPress event state=Control|0x40000 keysym=Right keycode=39 x=415 y=76>
    if press_key == "Right":
        saizen_on()
    elif press_key == "Left":
        saizen_off()

#####################
# ウィンドウ関連

## 新規ウィンドウで新規作成する
def newFile(self):
    subprocess.Popen(('python "'+args[0]+'"'), stdout = subprocess.PIPE, shell=True)

## ウィンドウを閉じる
def quitApp(self):
    root.destroy()

## ファイルを開くときに実施する共通の部分
def openFile_commonProcess(FILENAME):
    tmp = open(FILENAME,"rb")
    encode = chardet.detect(tmp.read())["encoding"]
    tmp.close()
    file = open(FILENAME,"r",encoding=encode,errors="ignore")
    text = file.read()
    file.close()
    #一度文字を全て削除してから挿入する
    TextArea.delete("1.0",tkinter.END)
    TextArea.insert("1.0",text)
    #FILENAMEにはフルパスが入っているため、タイトルだけ取得
    file_title=os.path.basename(FILENAME)
    root.title(file_title)

## サブプロセスで他のファイルを開く
def openFile_subprocess(FILENAME):
    jikko='python "'+args[0]+'" '+FILENAME
    subprocess.Popen((jikko), stdout = subprocess.PIPE, shell=True)

## 既存のファイルを開く
def openFile(self):
    global file
    FILENAME_tuple = tkinter.filedialog.askopenfilename(filetypes=[("All Files","*.*")],multiple=True)
    for FILENAME in FILENAME_tuple:
        openFile_subprocess(FILENAME)

#####################
# 各ウィジェットの設定
#
# 参考
# PythonのTkinterでGUIアプリを作る - Qiita # https://qiita.com/canard0328/items/5ea096352e160b8ececa

## 最前面on/offボタン
### 最前面表示をoffにする関数を呼ぶボタン
button_top_off = tkinter.Button(root, font="meiryo 4",text = "▲",command=saizen_off)
### 最前面表示をonにする関数を呼ぶボタン
button_top_on = tkinter.Button(root,font="meiryo 4", text = "▽",command=saizen_on)

############
# gridの設定

## 最前面on/offボタン
button_top_off.grid(row=0,column=1,sticky=tkinter.E)
button_top_on.grid(row=0,column=1,sticky=tkinter.E)

## テキスト入力エリア
TextArea.grid(row=1,column=0,columnspan=2,sticky=tkinter.NSEW)

# 作成したウィンドウについて、各行列をどのように伸縮するか
root.rowconfigure(1, weight=1)
root.columnconfigure(0, weight=1)

#################
# キーバインドでショートカット実行できるようにする

## 最前面のon/offを切り替えるショートカット
root.bind_all("<Control-KeyPress-Right>", saizen_on_bind)
root.bind_all("<Control-KeyPress-Left>", saizen_on_bind)

## ウィンドウ関連
### 新規ウィンドウで新規作成する
root.bind_all("<Control-KeyPress-n>", newFile)
### ウィンドウを閉じる
root.bind_all("<Control-KeyPress-q>", quitApp)
root.bind_all("<Control-KeyPress-w>", quitApp)
### 既存のファイルを開く
root.bind_all('<Control-KeyPress-o>', openFile)

#################
# 既存ファイルを開くための処理
## 起動時の引数が1より大きかった場合、つまり既存ファイルを指定して起動した場合の処理
if len(args) > 1:
    FILENAME = ' '.join(args[1:])
    openFile_commonProcess(FILENAME)

#################
# メインループ
root.mainloop()

 

おわりに。まとめて開いて大量にメモれる!

今回は既存のテキストファイルを開く機能を拡張し、まとめて開ける機能を追加しました。

これでたくさんのメモ帳を気軽に起動できますね!

 

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