決算短信と四季報テキスト情報の投資戦略への利用可能性検証
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jafee/18/0/18_46/_pdf/-char/ja
著者:山本 零, 川代 尚哉,栗田 昌孝
メモ
決算短信と四季報それぞれについて金融極性辞書を用いてスコアを算出し、イベントスタディ分析をした結果、両情報体を反映する投資戦略の有効性が確認できた。
本論では決算短信と四季報に含まれる極性語の頻度分析から両者の差異も明らかにしている。
四季報の方がポジティブな表現が多いそうだ。
ポイント
- アナリストレポートに比べ、決算短信や四季報は全銘柄で3ヶ月に一度発行されている。
- 事前に作成されている金融極性辞書を用いた頻度ベースの手法
- 全サンプルのスコア中央値を利用してポジネガを判断
- 決算短信の方が価格への短期間インパクトが大きく、四季報は比較的安定したモメンタムをもつ
- データソース
- 金融データソリューションズが前処理した決算短信・四季報データ (多分自力でやるしかない)
- 金融データソリューションズが2018年に公開した極性辞書を利用
- 簡単に手に入るのは和泉研で2018年に公開されている極性辞書
- はたして同じものか?最近の極性辞書を新たに作るべきか?
感想
- 情報開示日とリターンの関係を調べることをイベントスタディ分析というらしい
- スプレッドリターン分析というものがあるそうだ
- 金融データソリューションズ(IFIS関係)には今後も注目すべき